気づいたら、右耳のピアスを紛失していた。
このピアスは、私が「呪い」と名付けるほど大好きだった人からもらったもの。どうしても好きで、終わってからも気持ちのもって行き場がないくらい呪われていた。
クリスマスに、「めぐ大好きだよ」ってカードと一緒にもらった。新宿高島屋のハンコが押された保証書が入っていて、ちゃんとした所で買ったんだなぁ、と思ってた。都会の人は違うなー、って。
（都会の人…あれ、ハノジ…は…）
あれからもう、10年以上経つ。とうとう、呪いがとけたのかな。
ハノジと出会ったとき、その彼を好きだったときと同じくらいの衝撃だったんだよね。
彼からハノジに、変わったのかもしれないなぁ。（今かよ、って感じだけど）
私は、元彼からもらったものとかは、基本気にせず使うタイプなんだけど、趣味じゃなかったものは別れたらすぐ売ってしまうか捨ててしまう。
残っているのは、登山用のストック（実用的）、ダーツのバレル（マニアック）、ネックレスくらいかな…
ネックレスは、昔の元彼くんからもらったもので、大好きだった彼と２年くらい被って付き合っていた人（付き合っていたのか？ってくらいの繋がりだけど）（ちなみに大好きだった彼とも微妙な距離感だった）
ネックレスが特別気に入ってるわけじゃないんだけど、エピソードがかわいくて。
かなり年下の昔の元彼くん、女性にプレゼント（アクセサリー）を買うのが初めてで、本当は誕生日に渡すつもりで買ったのが正式に付き合ってるわけでもなかったので渡すのを躊躇したらしく、結果、クリスマスくれたんだよね。すごく悩んで選んだ、と言う華奢すぎるネックレス。あっという間に引きちぎりそうで、怖くて数回しか付けてないけど笑
なんか、物と言うより、思いをもらったので。それも、私に対しての思いと言うより、彼が初めて買うネックレス、と言う思いね。笑
なので、なんか記念としてとっといてある。
年々、プレゼントのやり取りって友達同士でもなくなっていくけど、若い頃よりも義務感じゃなくなっていると言うか。買わなきゃいけない、と思って買ってないから、楽しいな、と思う。
ハノジは誕生日や記念日が関係ない人で、思い付いたときに突然くれるから（エコバッグとかミニ加湿器とか）、よく分からないけど、その囚われてなさはいいかもしれない。
もうすぐハノジ誕生日だけどね～。
せいぜいケーキかな。
